平成のON砲が昭和のON砲を超える日は来るのか?
二刀流の大谷翔平がついに投手として先発し西武を完封した。
大谷は投手として登板する他に野手としても出場する。二刀流だから当然といえば当然なのだが、打順が3番となることがある。
ファイターズの4番は中田だ。どんなに調子が悪くても、これが本当に4番打者かとファンが疑いをもっても監督 栗山英樹は中田翔をあくまでも育てようとする。その為中田の4番は定位置となっている。
そしていつのまにか、3番大谷、4番中田を平成のON砲と称するようになった。
とは言っても、堂々と「平成のON砲」と言うのは北海道の放送局だけだ。
まだまだ全国版にはなってないような気がする。
さて「平成のON砲」とは当然ながら昭和のON砲を意識してのことだ。
昭和のON砲はいまさら説明の必要もないが、読売ジャイアンツの王貞治と長嶋茂雄のことだ。
王貞治は福岡ソフトバンクホークスの監督の後、現在は同球団の会長であると共に、古巣の読売ジャイアンツOB会会長、日本プロ野球名球会会長を務めている。
長嶋茂雄は読売ジャイアンツ終身名誉監督として、今もなおその存在感を強烈に発揮してくれている。
平成のON砲が名実ともに評価されるのはまだまだ先の話だが、もしもその名が定着する日が来ると仮定すると、昭和のON砲とは異なる点があるはずだが、まずは昭和のON砲の実績を整理してみよう。
王 貞治 | 長嶋茂雄 | |
通算打率 | 0.301 | 0.305 |
通算本塁打 | 868 | 444 |
通算打点 | 2170 | 1522 |
通算長打率 | 0.634 | 0.540 |
通算OPS | 1.080 | 0.919 |
現役年数 | 22年 | 17年 |
同様に大谷翔平と中田翔の昨年までの成績を整理すると
大谷翔平 | 中田 翔 | |
通算打率 | 0.238 | 0.254 |
通算本塁打 | 3 | 79 |
通算打点 | 20 | 264 |
通算長打率 | 0.376 | 0.442 |
通算OPS | 0.660 | 0.761 |
現役年数 | 1年 | 5年 |
現役年数があまりにも違うので昭和と平成とでは比較のしようが無いが、ただ言えるのは・・・大谷翔平には投手としての成績表もあるわけだ。
ON砲とは強力な打撃力を言うわけだが、平成のON砲にはもうひとつ防御率というデータが加わりそうだ。
さて、平成のON砲はまだまだローカルな話題でしかない。
このコンビが真にON砲という名を全国に知らしめるには日本一の連覇しかない。
しかも9連覇に出来るだけ近づけることだ。
これは、まだまだ先の話だ・・・・・
しかし
平成のON砲には昭和のON砲との共通点がある。
それはON砲のO砲はどちらも高校野球ではエースであったということだ。
もしも、王貞治がジャイアンツに入団した時、二刀流などと、とんでもないプランが可能な時代であったなら、ON砲の通算実績はどんな数字になっていたのだろう。
もしも、大谷翔平が投手の道を捨てて真にON砲を目差すとなったら、どんな数字を残すだろう。
そして、中田翔はON砲と称される大打者に成長することが出来るのだろうか?