コピペで収益を上げるビジネスモデルは崩壊するか
DeNAが運営するキュレーションサイトが休止した。
TVニュースでもおもしろおかしくこの騒動が報道されている。
数年前から気になっていたが、検索結果に「まとめサイト」が上位にくることが多く、非常に目障りな思いでいた。
何故なら「あまり役に立たない」からであったが・・・
(このサイトもあまり役に立ってはいないかもしれないが・・・)
だが、役に立つ立たないにかかわらず検索順位が上位になるとアクセスは増える。
検索順位に加えてGoogleにインデックスされたページ数は膨大な数だから、ロングテール効果もありアクセス数はさらに増加する。
独自コンテンツが無いのだから、コンテンツ制作コストも安く大量のコンテンツを作り出す仕組みは、上場企業のやり口とは思えない。はっきり言って個人アフィリエイターの次元とあまり変わらないのではないか。
類似するコンテンツに対して低評価をするGoogleロボットのはずだが、実際の検索結果は違っていた。
今回は日本国内の問題なので検索アルゴリズムに対する影響はほとんど無いとは思うが、世界的には、やはりキュレーションサイトの検索スパムは問題となっている。しかし、このスパムを見破る力をまだGoogleは持っていない。
一方、今回の騒動が既存の大手メディアに与えた影響は大きいと思われる。
- キーワード・テーマを絞った記事収集ツール
- コンテンツを書き直すリライトツール
- これらツールを自動で動かすツール
コピペサイト構築の3種の神器がこれらのツールだ。
大手メディアだがらこそ踏み込めない世界がここにあり、オークションサイト「ビッダーズ」からスタートしたITベンチャーだからこそ踏み込めた世界だった・・・ということなのか?
ウェブはビジネスでは欠かせないツールになっている。
TVコマーシャルや新聞広告よりもネット広告の方がコストパフォーマンスは高い。ネット広告よりもSEO対策を完璧に行うことが可能であれば、更にコストは下がっていく。
SEO対策をまっとうにやろうとする人間もいれば、検索エンジンを騙す方法を発明する人間もいる。
ITが身近なものになってすでに20年、SEOに関する様々な試みも20年の歴史を持っている。SEO対策としてすでに無効になったノウハウもあれば、いま現在も通用する方法もある。
検索エンジンのアルゴリズムが大きな変化をした時もあった。パンダアップデートとかペンギンアップデートと言われるものである。
その度に、サイトを運営する管理人は一喜一憂してきたわけだが、Googleが握るウェブサイトの存在価値決定権は今後も続き、ビジネスの収益性を左右しつづけるのだ。
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タグ:DeNA, キュレーションサイト, SEO