遭難した人の救助費用~山と海とはどっちが高い

今年のゴールデンウィークでは、山と海で遭難者が続出し、尊い命が多数奪われた。
あと2か月もすると本格的な夏がやって来る。海開きに夏山登山の季節がやってくる。事故にはくれぐれも注意をしてほしいものだ。

さて、もしも海や山で遭難した場合のことだが、救助を要請し、実際に救助隊なり捜索隊が組織されて、活動した時の費用というものはいくらぐらいになるものか。
救助要請時に「見積もり」をしてもらう訳にもいかないので、分かる範囲で調べてみたら意外な結果が分かった。

海は無料で山は有料

スポンサードリンク

実際にかかる費用の話の前に
まず、海が無料で山は有料となるカラクリについて書いておこう。

海難事故の場合には、救助や捜索活動は海上保安庁が行う。
行政機関が行うので無料になるわけだ。

ところが、事故があった地元の漁師さんなどが自分の船を出して捜索活動の支援をするケースがある。
そんな場合にはどうなるのだろう。

実は、漁師さんやレジャーボートを所有している人などが捜索活動を行った場合には、漁船やボートの購入時に保険に加入している。自動車を購入する時に入る自動車保険と一緒だ。

この保険には「海難捜索の条項」というものがあり、保険から補償されるので、結果として自己負担は無くなるのだ。

山での遭難の場合はこの辺の事情がまるで変わる。

山岳遭難の場合、原則的には地元の警察署や消防署が救援隊または捜索隊の主体となるが、なにせ人数が限られている。

海難事故では海上保安庁のマンパワーをかなり使うことができるが、警察署や消防署は遭難事故だけに人手を割くわけにはいかない。

刑事事件も起きれば火事も起こる。山で遭難した人の救助や捜索に人手を割くことが出来ない事情もある。そんなことから山岳事故の場合には民間の山岳会などに援助を求めることになる。

スポンサードリンク

海と山とではこのような違いがあることは理解できたが
さて、それでは、山岳事故の場合の救援や捜索費用はいくらかかるのだろう。

費用的に大きなものは捜索に係わる人件費である。

一人あたり1日2万円はかかると見込んでおいた方がよい。

そして最も大きな費目はヘリコプターだ。

ヘリコプターを1時間出動させるとそれだけで約50万円かかる。
それ以外に、遭難場所によってはヘリコプターの回送費や、チャーターするヘリコプターの所属によってはスタンバイ料、そして、現地にヘリコプターが到着したが天候によって出動できないなどの事情による滞留料などもあり、ヘリコプターによる救助や捜索活動は、1時間あたり100万円を超えることにもなる。

山での遭難はとにかく高くつくのだ。
山岳事故を対象とした保険には必ず加入しておかないと、万が一の場合はたいへんな負担をしなければならなくなる。

白馬岳

スポンサードリンク

このページの先頭へ