ウルグベク天文台が計算した1年の長さはすごく正確だった

ウズベキスタン第二の都市であるサマルカンドは2500年という歴史をもつ美しい古都である。中心には世界遺産となっているレギスタン広場があり、建物には「サマルカンド・ブルー」と呼ばれる青色のタイルが使われている。

この古都は1220年、モンゴル軍の侵攻によって徹底的に破壊された。この時、サマルカンドに暮らしていた人々の70%以上が命を失ったという。その150年後、破壊つくされたこの古都は、ティムール帝国の首都として復興をすることになる。

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現代に残る美しい市街地はティムール朝によって造られたものである。

ティムール朝の第4代君主であるウルグ・ベクは統治者としてよりも学者として功績を残した人物である。
彼は数学者であり天文学者でもあった。1420年代に建設した天文台では、彼を始め多くの天文学者が研究を行っていた。

研究の実績としてあげられるのが、1年の長さを正確に計算する「恒星年」の結果である。
ウルグ・ベク天文台は当時、1年を 365日6時間10分8秒 と計算した。

現在の恒星年は 365日6時間10分9.6秒 とされており、わずか1.6秒の違いしかなかった。
天体望遠鏡など無い時代である。恐るべきことであるが、人間の英知はかくもすごいものなのだと改めて思い知らされる。

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恒星年とは地球の公転周期だが、我々が日常使っている暦上の1年の長さとは異なっている。

世界中で使われている暦は「グレゴリオ暦」というが、1582年に制定されたものだ。
グレゴリオ暦は、1年を 365日5時間49分12秒 とする太陽年(回帰年) にもとづいて閏年が設けられている。

つまり4年に1回、一年が366日となり、400年間のうち366日となる年を97回として、5時間49分12秒のずれを調整している。
最近で言うと2012年が閏年だった。4年ごとに閏年となるが2100年は平年となる。その後、2200年、2300年は平年となり2400年が閏年となる。

過去に2000年問題というのがあった。2100年、2200年、2300年、2400年、と100年ごとに同じような問題が続くのだろうか?

-HD-サマルカンドのレギスタン広場-Registan Square,Samarkand-

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