花火は夏だけの風物詩ではない~年中いつでもどこでも花火が上がる国

今年も暑い夏がやって来た。
遠くから響く花火の音が「今年もやってます」と誘ってくる。

花火を見ていると平和な気分になるが、元はといえば花火は火薬であり武器として使われてきた。
火薬を初めて作ったのは1400年ほど前の中国だったという。当時は唐の時代であった。

日本に火薬が伝わったのは、種子島にポルトガル人が漂着した時、鉄砲と共に伝わったと言われているが、鎌倉時代の中期、当時の中国を支配していたモンゴル帝国による元寇の時に火薬が使われ、火薬が日本に伝わったとも言われている。

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おそらく種子島よりもっと古い時代に伝わったという方が正しいのではないか。
室町時代には、すでに花火のような催し物が寺院で行われていたという歴史上の記述がある。

日本の花火の歴史の正確なところはたぶん分からないと思うが、江戸時代になり各地方に「藩」という安定した地元政権が生まれることによって、それぞれの地方には民衆によって伝えられてきた花火大会が今もつづいている。

花火カレンダー
というサイトがある。

『行ってみたい花火大会』というタイトルで、サイト訪問者に投票してもらい、ランキングを付けている。
7月18日の現在のランキングだが次のようになっている。

第1位 市民祭あしずりまつり 高知県土佐清水市 
第2位 葛飾納涼花火大会 東京都葛飾区
第3位 長岡まつり大花火大会 新潟県長岡市 
第4位 みなとこうべ海上花火大会 兵庫県神戸市中央区
第5位 全国花火競技大会「大曲の花火」 秋田県大仙市
第6位 いたばし花火大会 東京都板橋区
第7位 なにわ淀川花火大会 大阪府大阪市淀川区
第8位 足利花火大会 栃木県足利市
第9位 全国選抜長良川中日花火大会 岐阜県岐阜市
第10位 隅田川花火大会 東京都墨田区

よく聞く花火大会もあるが、初めて見る大会もある。
「2014年主な花火大会の開催情報」を見るとほぼ毎日のように、どこかで花火大会が行われているのが分かる。

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さて、花火大会というと、昔は「鍵屋」「玉屋」という掛け声をかけたそうだ。

そもそも「鍵屋」「玉屋」とはなんのか・・・というのがお題である。


日本は江戸時代という安定した時期を200年以上も継続することが出来た。
そのおかげで、いろんな文化が発展した国である。

花火も、江戸時代に大いに進化し現代の各地で見られる花火大会の原型を作ることができた。

1659年(万治2年)、日本橋横山町に初代鍵屋の店が出来た。
店を出したのは奈良県出身で花火つくりがうまかった弥兵衛という者だった。
当時の将軍は4代目の徳川家綱である。

開店まもなく弥兵衛は「本丸御用達」になったというから、将軍の覚えもめでたく花火職人としての地歩を固めた。
その後、150年ほど経った1810年(文化7年)、鍵屋の番頭清七が暖簾分けしてできたのが「玉屋」である。

以来、両国の川開き花火は、両国橋をはさんで上流を玉屋が下流を鍵屋が受け持つようになったという。
参照 ⇒ 江戸の花火を発展させた鍵屋と玉屋

そして1843年、玉屋は失火事故を起こし江戸追放となり、一代で家名は断絶した。しかしながら、玉屋の花火は鍵屋をしのぐもので、江戸の町衆には絶大の人気があったという。
その為、花火大会では歓声の代わりに「かぎやぁ~」「たまやぁ~」と声を上げたそうだ。

因みに、現在でも「鍵屋」「玉屋」の暖簾は引き継がれている。

花火は日本の文化なのだ・・・・・しかし・・・・・

火薬発祥の地そして花火を日本人に初めて楽しませてくれた中国では何故、花火文化が花開くことはなかったのだろうか??

宗家花火鍵屋 天野安喜子

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