農協改革という火中の栗を拾った金丸恭文とは

規制改革推進会議が行った農協改革に関する提言に対し、農協・農業関係者から猛反発が起きている。農協の改革が議論されている背景には、2018年に予定されている減反政策の終了がある。
減反政策の終了はTPPがキッカケだったが、トランプ大統領の実現によって暗礁に乗り上げそうだ。しかし、TPPがどうなるかは別として減反政策は予定通り終了するだろう。
そして、農協改革は引き続き行われることになる。

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規制改革推進会議の中で農協改革を引っ張っているのが、農業ワーキンググループの座長で、規制改革推進会議議長代理を務めているフューチャー株式会社の金丸恭文会長だ。

金丸氏は昨年、JA全中の解体に成功し引き続いてJA全農の改革に乗り出したという図式である。
金丸氏の持論は『個別農協を元気にしなければ駄目だ』ということだ。
その為には、長い期間の中で強大な力を持ち、個別農協から資金を吸い上げていた全中、そして生産資材の販売で手数料を稼ぎ、リスクを取らない委託販売を行う全農の力を削ぐことだ。

官僚組織のような上部組織によって、自発的な活動を押えこまれていては、個別農協はいつまでも力を持ちようが無い。
そして、農協の組合員である個別の農家は、金融システムの中に組み込まれ、これまた自発的な工夫や試みも出来ず、ただただ上からの指導に従って営農を継続するしかなかったのが日本の農業だったのだろう。

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強い農業を実現する。
これが、規制改革推進会議のテーマだ。

農業がAIによって最先端産業に生まれ変わる日が来るのに、旧態依然としたJAによる管理が行われていては、最先端産業にはならない。

組織は劣化していくものだ。
そして、劣化していく組織は自ら延命の為に策を弄する。
組織そのものの存在理由が無くなっても、組織を残そうとするのがその組織の中で生きている人間の性である。

そういうものを解体しようというのが改革である。
当然ながら抵抗は強いものになる。
抵抗が強いからこそ粘り強く改革の歩みを止めてはならない。

金丸恭文氏とは、そんなことが出来る数少ない日本人の一人だろう。

JAグループ怒りの緊急集会 政府の改革提言に憤り(16/11/21)

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