地球に訪れるティッピングポイントはいつか

ティッピングポイントという言葉がある。
『人類が絶滅する6のシナリオ』という本を読んでいて出くわした言葉だ。

ティッピングポイントとは、数学的概念(相転移)に基づくもので、アメリカの科学ジャーナリスト マルコム・グラドウェルは「社会に訪れる突然の広範な変化」と説明している。

スポンサードリンク

参照 ⇒ 人類が地球を「ティッピングポイント」に追い込むのか

ついでに調べると Weblio辞書にはこう書かれている。

それまで小さく変化していたある物事が、突然急激に変化する時点を意味する語。臨界点や閾値と言い換えられることもある。主に、物事が爆発的に流行して社会に広まる際に、その時点を指して用いられることが多い。また、ティッピング・ポイントの語は地球温暖化の問題に関して言及されることも多く、温室効果ガスの量がある一定の閾値を超えると、爆発的に温暖化が進み、手遅れの事態に陥ってしまうのではないかと危惧する意見もある。

もう少しイメージしやすくするためにこんな図を作ってみた。


ティッピングポイントの説明図ー1

コップに少しずつ水滴を垂らすとやがてコップになみなみの状態になる。更に一滴たらすとついに水はあふれ出す。
これはティッピングポイントのひとつのイメージだ。
ところが、このケースでは水滴を垂らすのを止めると、水がこぼれるのも止まる。

では、ティッピングポイントを超えると元にもどすことが出来ない例が次の図だ。


ティッピングポイントの説明図ー2

ゆるい坂道を丸い球がころがっていく。坂道の先には崖がある。崖の先端まで球がころがっていくと、ついに崖下に落ちてしまう。
もちろん球を元の坂道に戻すことは出来ない。

スポンサードリンク

地球温暖化については誰もが関心を持っていることだと思う。特に日本国民はそうだ。

毎年のように、北極の氷が少なくなっていることは知っている。
そして平均気温が毎年のように上がっていることも知っている。

じょじょに海水面は上昇し、少しずつだが水没する陸地が増えていく。変化はゆっくりと進む・・・地球環境の変化といっても、こんなイメージでいるのがほとんどだろう。
もちろんこの記事を書いている管理人もその一人だった。

しかし自然というものは必ずしも人間に都合の良いようにはふるまってはくれない。

変化が進むと、ある時突然に急激な変化を起すのが自然であり、地球環境もそのセオリーから逃れることはできない。

今年4月のAFPBB Newsの記事にこんなのがあった。

地球上で過去に起こった大量絶滅のうち、最大のものが2億5200万年前におきた「ペルム紀末大量絶滅」である。
そしてその原因が微生物であった。
参照 ⇒ ペルム紀大絶滅の原因は微生物?

実は『人類が絶滅する6のシナリオ』に書かれているが、ペルム紀末大量絶滅と同様のことが24億年前にも起きていたという。

シアノバクテリアという藻の一種である微生物がいる。現在も地球上にたくさん分布しているという。
このバクテリアは光合成により酸素を生成する。

24億年前の地球には酸素はほとんど無く、嫌気性のバクテリアがたくさん存在していたという。
ある時、嫌気性のバクテリアから一部が進化しシアノバクテリアが誕生した。

シアノバクテリアが生成する酸素は、最初の頃は嫌気性のバクテリアに悪さをすることは無く、岩石などに含まれる鉄にくっついて鉄を錆びさせていた。
しかし、やがて錆びさせる鉄が無くなると、酸素は大気中に大量に放出され、長い時間をかけて地球の大気組成が変わってしまったのだ。

そしてとうとうティッピングポイントを迎えた地球では、ほとんどの嫌気性バクテリアは死滅してしまい。酸素があっても生きていける生物そして、酸素を必要とする生物の時代が来たのである。

地球の生命

スポンサードリンク

このページの先頭へ