年末衆院解散の可能性と日米露の連立方程式

年末から年明けにも衆議院の解散総選挙があるという見通しだ。
ストーリーとしては「日露首脳会談によって北方領土問題の新たな段階を迎える」ことによって、解散の大義名分が生まれ、民進党が弱体なうちに総選挙を行い、今後の政権基盤を確固たるものにし、安倍首相が念願する「憲法改正」を一歩前に進めようということだ。

ここで、北方領土の新たな段階についていくつかのバリエーションがある。

  1. 歯舞・色丹の返還が約束される見返りに、日本からロシアへの経済援助を行う
  2. 歯舞・色丹の返還を約束する条件として、返還後は日米安全保障条約は適応しないことを約束
  3. 歯舞・色丹の条件付き返還を拒否し、日露関係は再び先の見えない交渉が延々とつづく
スポンサードリンク

この中で「1」はあり得ない。ロシアは「2」の条件を付けてくることが濃厚だと言われている。

この場合、選択肢はこの条件をのむか飲まないかだ。
どちらの決断も「国民に信を問う」性格の重大判断である。

「2」であれば、日米関係に与える影響について全く予測できない。しかも、アメリカの新政権の方向性が見通せない状況で判断をしなければならない。
尖閣諸島問題を抱える中国との関係にも微妙な影響を与える。

では「3」はどうか。

スポンサードリンク

北方領土問題に進展がみられそうなところまで、日露関係を煮詰めてきた安倍政権だが、「3」を選択すると、一歩も二歩も後退した政権との評価を受けることは必定だ。

それでも、日米関係を重視する政策を国民は評価するか、それとも、アメリカに追従するだけの情けない政権とレッテルを貼るのか。

どちらにしても、衆院解散・総選挙の大義名分は成り立ち、外交政策に対して無策な民進党が党勢を拡大できる可能性は低い。

北方領土問題を争点にした総選挙で、与党の躍進は疑いようが無い。
陰には『北方領土返還はどうでもよい』という本音が見えてくる。

有本香 プーチン来日 北方領土 二島返還へ地ならし進む 2016年

スポンサードリンク

このページの先頭へ