遺伝子組み換え作物の安全性と環境破壊

「遺伝子組み換え」という言葉から受ける印象は

  • 人として踏み込んではならない領域
  • 大企業による食支配の陰謀

こんなことが拒否反応の背景にありそうだ。

スーパーなどでの買い物でも「遺伝子組み換え大豆は使っていません」などの表示があると、なんとなく安心できる気がする。
しかし、日本国内での遺伝子組み換え表示にはある仕組みがあって、遺伝子組み換え作物が混じっていても表示の義務が無い場合があるので注意が必要だ。

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遺伝子組み換え食品の表示制度

日本において現在、遺伝子組み換え作物の中で輸入が認められているのは次の8種だ。

大豆、とうもろこし、ばれいしょ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ

この8種について遺伝子組み換え作物の場合には「遺伝子組換え」である旨の表示をしなければならない・・・これが原則である。

原則だから例外もある。例外とされて表示しなくてもよいケースが次の3つだ。

  • 油や醤油は原料が遺伝子組み換え大豆であっても、組み換えられたDNAやたんぱく質を、現在の分析技術では検出できないので表示しなくてよい
  • 加工食品の場合、原材料に占める比率が5%未満で、配合順位が4位以下であれば表示しなくてよい
  • 大豆やとうもろこしは、流通過程で遺伝子組み換え作物が混入する場合があり、その混入比率が5%以下であれば表示しなくてよい

この例外規定を見ると、知らないで遺伝子組み換え食品を日常的に口に入れているという実態が浮かび上がってくる。

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遺伝子組み換え食品の危険性

遺伝子組み換え食品の危険性を指摘する意見がある。
危険性とは健康被害や環境破壊のことである。

健康被害については、遺伝子組み換えといった謎めいた加工によって作られた食物を、食べることに抵抗を持つのは当然なことだが、環境破壊についてどのような危険があるのか、指摘されていることをまとめてみる。

遺伝子組み換え作物が生まれた理由

遺伝子の組み換えが目的とするところは、特にアメリカにおいてだが

大規模農場での農業はその規模の大きさ故に、機械が必須な農業だ。

トラクターを始め様々な農業機械を用いて、土木工事さながらの作業を行う。

農作物の栽培で最も大変なのが雑草である。

雑草を見つけてはピンポイントで除草をするなどのことは出来ない。
当然ながら、大量に農薬を散布するという方法になる。すると、本来は大切に育てたい作物も農薬による被害を受ける。
雑草と共にトウモロコシも死滅させるわけにはいかない。

そこで考えられるのが除草剤に強いトウモロコシの品種改良である。
遺伝子の組み換えによって除草剤に強いトウモロコシの種が出来たら、遠慮なく大規模に農薬の散布ができる・・・というわけだ。

そんなことになると容易に想像できることがある・・・・・
遺伝子を組み替えて除草剤に対する耐性を持った作物以外の植物は死滅してしまうということだ。

さらに恐ろしいことは
遺伝子組み換えされたトウモロコシの花粉は、自由にどこへでも飛んで行くことができる。
やがて、遺伝子組み換えに絶対反対している農家の畑にも飛んでいく。
そして、その畑のトウモロコシは遺伝子組み換えされた種との交配が行われ、やがて、すべてのトウモロコシは遺伝子組み換えされた種の子孫だけになってしまう。

このようなことが起きていく。

これを環境破壊と言わずしてなんと言うのか・・・・・

と言うのが遺伝子組み換えに反対する意見の代表的なものだ。

“【武田邦彦】遺伝子組み換え食品 なぜ食べないのか?

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