豊洲市場の延期は小池新知事の公約だった

8月31日、東京都の小池知事が「築地市場から豊洲市場への11月7日移転」を延期した。
妥当な判断だと思う。

延期を決断した理由として上げたのが

  • 土壌汚染の安全性が確認されていない
  • 豊洲市場の事業費が異常に高い
  • 情報が隠蔽されている懸念
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「都民ファースト」と言うが、都民でなくたって納得いかないのが『こんな体たらくになるような物を何故、前知事は着工させたのか?』ということだ。

5,000億円とも言われる総事業費、さぞや利権の温床とも言えるものだったのではないかと想像できる。

利権に群がるのは想像通り“議院さん”だ。

東京都知事選が始まる前に大前研一氏が書いた一文がある。
参照 ⇒ 東京都議たちがいかに利権にまみれているかを大前研一氏指摘

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知事の仕事は議員の弾劾か?

大前氏の文中に

私が1995年に東京都知事選挙に出馬した際は、都議たちがいかに利権にまみれているかという情報が、都庁職員からファクスで続々と届いた。

とあるが、職員たちは議員の弾劾を新知事に期待したのだろう。

ところが、知事の仕事は議員を弾劾することでは無い。
権限上そのようなことは出来ない。
出来るのは、小池知事が言うように「情報公開」である。しかも東京都の行政上の諸問題や案件についてのみだ。

議員の利権構造などを明るみにするのは、残念ながら知事の仕事では無い。
やはり“文春”の力に期待せざるを無いのか?

豊洲市場問題があぶり出す東京都の暗部

豊洲市場に隠された謎があるとすれば、おそらく舛添前知事が建設工事着手に踏み切った経緯にあるのではないか。

土壌汚染問題はすでに起きており対策工事も行われていた。だが、汚染問題がネックとなりなかなか施設の建設までは踏み切ることが出来ないで来た。
そして、土壌問題の目途が立ちそうとの判断で、2014年2月28日に着工したわけだ。
工事契約は2013年11月から2014年2月までの期間で締結されている。

猪瀬知事の時代にはまだ具体的な工事スケジュールは決まっていなかった。
東京五輪が決定したことにより、豊洲市場計画が一気に具体化したとも見えるが、知事の交代がキッカケになていたとも考えられる。

舛添前知事が辞任時期について9月という線を一時出していたことは記憶に新しい。
9月辞任の理由は「五輪旗のハンドオーバーセレモニー」と言われていたが、11月7日の移転を確実にさせる為のタイムスケジュールから逆算して、9月の定例都議会までは知事でいなければならなかった事情があったのではないだろうか・・・?

しばらくは東京都から目が離せないようだ。

築地市場移転問題で小池都知事が会見(2016年8月31日)

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[追記]
9月10日小池知事は、豊洲新市場の重要棟の地盤が、東京都がこれまで土壌改良の為として説明していた「盛土処理」を行わず、地下にピットを形成する方法に変わっていたことを緊急記者会見で公表した。

何故、設計変更が行われていたのか、あるいは元々盛土の予定は無かったのか、東京都担当部署からの説明は無く、この不透明さが大きな問題に発展する可能性が出てきた。

東京都には想像以上に奥深いブラックボックスがあるのかもしれない。

[追記-2]
地下構造体の無い地下空間が存在していた。
断面形状を見ると、建物廻りの地盤が陥没するヒービングの恐れがあるように思うが、まだ誰も指摘していない・・・・・

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