MSC認証制度(エコラベル)と日本の海の幸の行方

海洋管理協議会(MSC – Marine Stewardship Council)というNPOがある。
ロンドンに本部を置き、米国、日本、オーストラリア、オランダ、中国、ドイツ、南アフリカ、デンマーク、カナダ、フランス、スペイン、スウェーデン、チリ、ブラジル、シンガポール、アイスランドに事務所を設置している。

海の自然環境や水産資源を守る為、乱獲を防止し適正な漁獲量や漁期を守り、魚体の大きさや漁具にも制限を設けて、将来にわたって海の恵みが継続できるような活動をしている。

具体的な活動のひとつが「MSC認証制度―海のエコラベル」だ。

ecolabel
出典:水産庁/MSC認証 海のエコラベル

私たちが日常手に入れることが出来る水産物の中に、MSC認証を受けた海の幸を見ることできるので、スーパーなどに行ったら注意して見てみるとよい。

*MSC認証は天然の水産物だが、養殖されたものには「ASC認証」が別にある。

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日本の認証水産物の現状

日本の水産物の認証状況は世界的なレベルから見るとまだまだ低いらしい。
MSC認証は

  • 北海道のホタテ貝
  • 京都の赤ガレイとズワイガニ

の2件のみだという。

ASC認証は160種の水産物があるという。

参照 ⇒ 「海のエコラベル」を知っていますか?

MSC認証品目については審査中のものがあるということだが、大変にお寒い状況であることに変わりはないようだ。

「海のエコラベル」に対する消費者の低い意識が問題点

MSC認証の関係者や流通業界の関係者の声から聞こえるのは『水産物が減っているという認識が消費者に少ない』ことが問題なようだ。

確かにスーパーに行っても『さかな、サカナ、魚』というBGMを聞くことはあるが、「MSC認証」というものをPRしている場面には一度も会ったことがない。
「とにかく安いものを・・・」という意識で品定めをしているのが現状だ。

MSC認証を受けるには厳しい審査をパスしなければならない。MSCの基準に合致した漁業や水産加工をしていては、安いものだけを求める国内の市場ではビジネスにならないのかもしれない。

天然の水産物は育てることが出来ない。
したがって漁獲量を制限することが唯一の方法となる。
ここが、畜産や農業とはまったく異なる点なのだ。

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魚消費大国日本の将来が危うい

世界的には人口の増加は不可避なことである。
食料不足・水不足はやがて現実の問題として表面化してくる。

一方で日本国内の漁獲高の減少は明らかになってきている。
参照 ⇒ 【食糧】持続可能な漁業と水産資源管理 ~日本の食卓から魚はなくなるのか?~

日頃口に入れる寿司ネタや刺身のたぐいのほとんどが養殖物か輸入物という現実を前にして、我々はもっと深刻に水産資源の持続性ということを考えなければならないのだと思う。

貴重な水産資源を未来まで~海のエコラベル認証制度MSC

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